農業で食っていけるのか?30歳都内会社員が本気で新規就農の検討を始めた

東京で働く会社員と農業のイメージ

農業を仕事として考え始めたのは、ほんの1ヶ月前くらいのこと。

東京で会社員として働いて数年。仕事は安定しているし、給料も悪くない。

ただ、週末になると、昔よく遊んでいた友人たちは結婚や子育てで忙しくなって、集まる機会もかなり減った。一人で過ごす休日が増えて、「このまま気づいたら40代になってるんだろうな」と考える時間も少しずつ増えていった。

別に今の仕事が嫌なわけじゃない。人間関係が悪いわけでもないし、今すぐ辞めたいわけでもない。

でも、自分で何かを選んで動いている感覚が、少し薄くなっていた。

そのぼんやりした違和感の延長線上に、農業があった。

目次

今までの人生

今は都内で会社員をしている。仕事はIT系のマーケティング職。

特別キラキラした人生でもないけど、たぶん世間的にはかなり普通のルートを歩いてきた方だと思う。

大学を出て、会社に入って、ちゃんと働いて、ちゃんと生活する。大きく失敗しないように、なるべく安定する方を選んできた。

もちろん、それが悪いわけではない。実際、そのおかげで今の生活がある。

ただ、子どもの頃は誰しもが思う「いつか社長になってみたい」みたいなことは普通に思っていた。

でも大人になるにつれて、そういう感覚は少しずつ薄れていった。気づけば、「失敗しないこと」の方を優先するようになっていたと思う。

今は社長になりたいわけではないが、自分で選択できる人生をしたいと思うようになった。
今のままで本当に後悔しないのか。最近は、そんなことを考える時間が増えてきた。

考えの変化

ここ数年、都会での生活を快適にすることにはかなり時間を使ってきた。

仕事環境を整えたり、暮らしを便利にしたり、家で過ごす時間を快適にしたり。実際、東京の生活には便利な部分も多いし、自分はそこそこちゃんと適応してきた方だと思う。

でも、その一方で、食べ物の産地を見たり、旅行に行ったときに道の駅に寄ったりする時間が少しずつ増えていった。

もちろん、田舎でのんびり暮らすことや、自然の近くで生活することも好きだった。

ただ、自分の中で大きかったのは、「自分で選んで、自分でやる」という感覚への憧れだった気がする。

会社員をやっていると、どうしても大きな組織の一部になる。もちろんその働き方にも意味はあるし、自分もその中で経験を積んできた。

でも最近は、「自分で決めて、自分で動く仕事」を一回くらいやってみたい気持ちが強くなってきた。

農業は、不確実だけど「自分で決める余地」がかなり大きい仕事に見えた。

農業って、実際食べていけるのか

もちろん、農業に興味を持ったからといって、すぐ飛び込めるほど簡単な世界じゃない。
むしろ最初に気になったのは、「本当に食べていけるのか」の方だった。

ちなみに、自分は農業経験者でもない。

農業系の学校を出ているわけでもないし、仕事で農作物を扱ってきたわけでもない。家族や親戚に農家がいるわけでもないし、地方に強いコネがあるわけでもない。
本当に、都内で普通に会社員をやってきた側の人間だ。

だから最近は、「そんな状態から本当に新規就農なんてできるのか」をずっと考えている。

新規就農者の平均所得、初期投資、離農率、資材価格。調べれば調べるほど、「思ったよりかなり厳しいな」という数字が普通に出てくる。

自分はたぶん、かなり慎重なタイプなんだと思う。

勢いだけで動けないし、「なんとかなる」で始めるのも怖い。失敗しそうな部分を先に潰したくなる。だから最近は、AIと壁打ちしながら、収支や販路、作物選定、補助金制度なんかをずっと整理している。

天候も読めないし、収入も安定しない。
東京で会社員をやっていると、なるべく不確実性を減らす方向で人生を組み立てていくことが多い。

だからこそ今、自分みたいな人間が農業に興味を持っているのは、自分でも少し不思議だったりする。

失敗したら、たぶん普通にしんどいと思う。

でも、何も考えず同じ毎日を続けて、「結局一回も挑戦しなかったな」で終わるのも、それはそれで後悔しそうだった。

最後に

このサイト(Field Note Farm)では、農業だけを書きたいわけではない。

地方へ行くのが好きだったり、美味しいものが好きだったり。そういう入口から、少しずつ食・地方・生産に興味を持つ人は多いと思っている。

自分自身も、最初から「農業をやりたい」と強く思っていたわけではない。地方スーパーや道の駅を見たり、産地を気にしたり、農業漫画を読んだり。そういう小さい積み重ねの延長に、今の興味がある。

このサイトでは、食材や産地、地方の空気、農業という仕事の構造も書いていく。その中の一つとして、「就農を考える」というカテゴリを作った。

このカテゴリでは、30歳都内会社員が新規就農を検討していく過程を、そのまま残していこうと思っている。

実際にどこまで進むのか、途中で考えが変わるのか、まだ自分でもわからない。ただ、今どこで迷っているのか、何を調べているのか、どう考えているのかは、できるだけ残していきたい。

今後も、就農に向けて考えたことや、実際に動いたことがあれば、このカテゴリで更新していく予定。

だから、単なる就農ブログではないし、逆に農業専門メディアでもない。

「なんとなく地方が好き」「美味しいものが好き」「生産の背景が少し気になる」くらいの人が、少しずつ農業や地方を見る目を変えていく。そんなサイトにできたらと思っている。

正直、まだ不安の方が大きい。うまくいく保証も全然ない。

でも、もし失敗したら、その時はその過程ごと笑ってもらえればいいし、逆にうまくいったなら、「自分も少しやってみたい」と思う人が一人でも増えたら嬉しい。

今はまだ検討段階。でも、「こういうことを考えながら生きている30歳会社員もいるんだな」くらいの温度で、見てもらえたらと思っている。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

会社員として働きながら、食・産地・地方・農業への解像度を少しずつ上げていく記録を発信しています。

直売所や地方の空気、食材、生産背景、新規就農について考えたことを中心にまとめています。

都市生活や暮らしの工夫については「Field Note Life」でも発信しています。

https://fieldnote-life.com/

目次