土地利用型か労働集約型か
北海道の農業を調べ始めた頃、最初に感じたのは規模感の違いだった。
北海道では、
- 小麦
- じゃがいも
- てんさい
- 大豆
などの土地利用型農業が盛んだ。
広い農地を活かして規模で収益を作る経営が成立している。
ただ、新規就農で最初からそこに参入するとなると話は別だ。
| 必要なもの | 内容 |
|---|---|
| 農地 | 広い面積が必要 |
| 農機 | トラクター・作業機 |
| 設備 | 倉庫・乾燥設備 |
| 資金 | 初期投資が大きい |
さらに既存農家は何十ヘクタールという規模で経営していることも珍しくない。
そのため、自分はまず小規模から始めることを前提に考えている。
ただし北海道の最大の強みは土地の広さだと思っている。
将来的には、
- 第三者継承
- 共同経営
- 十分な資金確保
などの条件が揃えば、中規模化や土地利用型農業も十分検討の余地がある。
現時点では、その入口として小規模経営を考えている。

野菜か果樹か
北海道でも果樹栽培は行われている。
代表例は、
- りんご
- さくらんぼ
- ぶどう
などだ。
ただ、自分は現時点では野菜の方が現実的だと考えている。
理由を整理すると、
| 果樹の課題 | 内容 |
|---|---|
| 成園まで時間がかかる | 収入化まで長い |
| 冬対策が必要 | 防寒管理が発生 |
| 初期投資 | 棚や樹の管理が必要 |
| 技術習得 | 習熟まで時間がかかる |
もちろん成功している農家は多い。
ただ、新規就農でゼロから始めることを考えると、自分には野菜の方が入りやすく感じた。
また北海道の野菜は寒暖差による品質の高さが評価されやすく、北海道ブランドとの相性も良い。
そのため現時点では、果樹よりも野菜の方が現実的だと考えている。
そして野菜の中で最も有力候補になっているのがアスパラガスだ。
野菜の中で、なぜアスパラなのか
野菜の中でも、今のところ最も有力候補として考えているのがアスパラガスだ。
北海道はアスパラガス収穫量全国1位で、全国シェアは約14.3%。
また、日本で最初にアスパラガスの試験栽培が行われたのも北海道だ。
自分が魅力に感じている点を整理すると、
| アスパラの特徴 | 魅力 |
|---|---|
| 北海道産の知名度 | ブランド力がある |
| 多年草 | 毎年植え直さなくてよい |
| 高単価 | 野菜の中では比較的高値 |
| 冷涼な気候と相性 | 北海道で育てやすい |
| 直販・通販向き | 販路の選択肢がある |
また、最近農家の発信を見ていて意外だったのが輸送との相性だ。
| 輸送面の特徴 | メリット |
|---|---|
| 軽い | 送料負担を抑えやすい |
| 箱に詰めやすい | 輸送効率が良い |
| 比較的傷みにくい | 本州へ送りやすい |
| 冷凍も可能 | 保存の選択肢がある |
北海道では本州市場への出荷も重要になる。
そのため、この特徴は思った以上に大きいと感じている。
また、アスパラは収穫期こそ忙しいものの、ミニトマトのように長期間毎日付きっきりになる作物とは少し性格が違う。
将来的に他作物と組み合わせることも考えやすい。

多年草という性質と、それが意味すること
アスパラガスは一度定植すると長期間収穫できる多年草だ。
一方で、すぐに収穫できるわけではない。
| 時期 | 状態 |
|---|---|
| 1〜2年目 | 株の養成期間 |
| 3年目以降 | 本格収穫が始まる |
つまり、ゼロから始めると収入化まで時間がかかる。
だからこそ、自分は第三者継承の可能性を重視している。
既存のアスパラ圃場を引き継げれば、
- 養成期間を短縮できる
- 初期投資を抑えられる
- 収穫開始までの時間を短縮できる
可能性がある。
北海道は第三者継承の仕組みが比較的整備されている。
もちろん条件が合う案件が見つかるとは限らない。
ただ、ゼロから畑を作るより、
既存農場を引き継げる可能性がある点は北海道の大きな魅力だと思っている。
北海道ブランドとの相性が良い
北海道ブランドの強みは大きい。
例えば、
- 北海道産じゃがいも
- 北海道産玉ねぎ
- 北海道産アスパラ
と聞くと、品質をイメージする人は多いと思う。
北海道ブランドのメリットを整理すると、
- 消費者に品質を伝えやすい
- 知名度が高い
- 本州市場で売りやすい
- 直販でも説明しやすい
新規就農者がゼロからブランドを作るのは簡単ではない。
その点、北海道ブランドの恩恵を受けながらスタートできるのは大きなメリットだと思っている。
それでも、アスパラだけで良いのかは悩んでいる
一方で、アスパラにも弱点はある。
最大の課題は収入時期が偏りやすいことだ。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 高単価 | 収穫期が集中する |
| 北海道ブランド | 冬収入が少ない |
| 多年草 | 現金収入が偏る |
そのため、
- にんにく
- かぼちゃ
- 加工品
- 他の野菜
などとの組み合わせも考えていく必要があると思っている。
北海道の強みである土地を活かしながら、少しずつ規模を広げていくのが現実的ではないかと考えている。
まとめ
現時点で自分が考えている方向性は次の通りだ。
- 最初は小規模から始める
- 北海道ブランドを活かす
- アスパラを軸に考える
- 将来的な中規模化を視野に入れる
- 条件次第では土地利用型農業も検討する
その中で、今のところ最も有力な候補がアスパラガスになっている。
ただし、アスパラ単体で考えているわけではない。
将来的には他作物との組み合わせも含めて検討していきたい。
もちろんこれはまだ仮説の段階だ。
実際に現地を見て、継承情報を確認して、農家の話を聞いて、変わる部分は変えていきたいと思う。


