農業体験デイワークへ参加して感じたこと|就農前に現場を見て分かったこと

農業体験デイワークへ参加して感じたこと|就農前に現場を見て分かったこと
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参加した理由

就農を考え始めてから、自治体の相談窓口に相談にいくつか行った。そこで共通して言われたのが、「まず現場を見てきてください」という話だった。

作物はまだ絞り切れていない。だからこそ、特定の農家を訪ねるより、まず農業そのものに触れてみようという気持ちで参加した。

今回利用したのはデイワークアプリ経由の募集だった。農業体験というより、実際の農作業を手伝う形に近い。

想像していたより働きやすかった

農業体験デイワークで見た農地周辺の風景

気温は30度近くまで上がったが、午前中は風が冷たく、思ったより快適だった。

農家の人が朝早くから動く理由が少し分かった気がした。真夏はまた違うと思うが、少なくともこの時期は想像していたほど過酷ではなかった。

当日は8時30分集合で、2時間ごとに15分休憩。昼は1時間休憩だった。

「暑いので水はいつでも飲んでください」と最初に案内があり、無理をしない前提で作業できる環境だった。

一番印象に残ったのはハウス設営

農業体験デイワークで訪れた農地とハウス設営前の様子

募集内容にはブロッコリーの収穫やゴーヤの誘引とあったが、実際はほぼ一日ハウス設営だった。

農家の方に「これは珍しい日だよ」と言われたが、それが結果的に一番勉強になった。

支柱を立て、アーチを組み、ビニールを張る。単純な繰り返しに見えて、人手が必要な工程が何度もある。

体力仕事だろうとは思っていたが、ハウスを一棟建てる大変さは想像以上だった。毎年の建て替えや撤去も含めると、ハウス栽培の手間は収益性と切り離して考えられないと感じた。

1人農業を考えると、作物選びはかなり重要だと思った

今回の体験で一番大きかった気づきはここだ。

ハウス設営に限らず、農業には人数が必要な作業がある。1人では難しい工程もある。そして、作物によってその頻度や重さはかなり違う。

また、ハウスを建てると大型機械が入りにくくなり、手作業が増える。複数作物を組み合わせる場合も、ハウスと露地が混在すると準備や管理の手間が増えていく。

将来1人か少人数でやるなら、「何を作るか」は収益性だけでなく、作業量や必要な人手から逆算して選ぶ必要があると感じた。

今回の体験は、作物選定の話を机上から現場ベースに引き戻してくれた。

ハウス栽培の圃場。想像以上に規模が大きかった

農家の人との会話も勉強になった

休憩中に聞いた話も印象に残っている。

原材料費は上がり続けているが、買取価格はそれに追いついていないらしい。

「儲けようと思ったら、結局面積を広げるしかない」

という話も出た。

ネットの記事で読んだことはある内容だったが、現場の農家から直接聞くと重みが違った。

将来的に大阪でぶどうのような小規模高付加価値型を考えている自分にとっては、改めて経営の方向性を考えさせられる話だった。

また、若い人はかなり珍しいらしく、何度か声をかけてもらった。

農業体験そのものも勉強になったが、こうした会話の時間も同じくらい価値があったと思う。

思ったより多くの人で農業は回っていた

今回は農業法人での体験だった。

デイワークから参加していたのは自分を含めて4人。それ以外にも会社で直接雇用しているアルバイトがいた。

また、外国人アルバイトも多く、日本人は50代以上の方が中心だった。

農業というと個人で黙々と作業するイメージを持っていたが、実際には地域の人が手伝いに来たり、アルバイトがいたりと、多くの人で支えられている部分が大きいと感じた。

お金目的ならおすすめしにくい

率直に言うと、時給だけで見ると割に合わないケースが多いと思う。

自分は今回たまたま友人に車で乗せてもらえたが、交通費や移動時間まで含めると、純粋なアルバイトとして考えるのは難しい。

特に都内在住の場合、参加できる農業体験先は限られるし、距離も遠い。
また普段サラリーマンをしている人間だと、野外での活動はかなり体力を消耗してしまう。

そのため、「お金を稼ぐため」に参加するなら、他のアルバイトの方が効率は良いと思う。

それでも参加してよかった

ただ、「お金をもらいながら農業の現場を見られる」と考えると話は変わる。

農家の人と話せる。作業の実態が分かる。本やYouTubeでは得られない感覚がある。

今回だけで就農の答えは出ないが、判断材料は確実に増えた。

自治体や就農相談窓口が農業体験を勧める理由も、少し分かった気がする。

今後について

また参加したいと思っている。

次も初心者歓迎の案件を選びながら、野菜、果樹、露地栽培、ハウス栽培など、できるだけ違う条件で見ていきたい。

農業体験は就農を決める場ではなく、判断の精度を上げる場だと思っている。

現場を積み重ねながら、自分に合う農業の形を少しずつ絞っていくつもりだ。

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この記事を書いた人

会社員として働きながら、食・産地・地方・農業への解像度を少しずつ上げていく記録を発信しています。

直売所や地方の空気、食材、生産背景、新規就農について考えたことを中心にまとめています。

都市生活や暮らしの工夫については「Field Note Life」でも発信しています。

https://fieldnote-life.com/

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