新規就農を考えて、東京から大阪に引っ越し|まだ大阪で農業をすると決めたわけではない

新規就農の候補地を探すため東京から大阪へ引っ越した会社員を描いたアイキャッチ画像
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この夏、東京から大阪に引っ越した。
このブログではこれまで、新規就農について制度を調べたり、地域を比較したり、どんな作物で農業をするのかを考えたりしてきた。

ただ、今回は少し違う。
実際に生活する場所を動かした。
とはいえ、「大阪で農家になります」と決めたわけではない。

今も就農候補は大阪と北海道で迷っているし、会社員も続けている。

大阪に引っ越した一番の理由は、農業を始めるためというより、農業を始める場所を自分の目で選べる状態にするためだった。

東京からインターネットで情報を集めるだけでは分からないことが多い。
土日に農業のデイワークへ行ってみる。農家の話を聞く。自治体へ相談しに行く。実際の産地を見てみる。

そういうことを少しずつやるために、まず生活拠点を大阪へ移した。

目次

なぜ東京から大阪に引っ越したのか

東京で新規就農の情報収集をしていた会社員が大阪へ引っ越し、現地で大阪と北海道を比較する流れを示した図

大きな理由は、新規就農の候補地の一つが大阪だからだ。
以前から大阪と北海道を候補として考えている。

北海道は農地の規模や農業そのものの大きさに魅力がある一方、大阪には都市部に近い農業という別の可能性がある。

ただ、東京に住んだまま大阪の農業を検討するのは意外と難しい。
自治体へ相談しに行くにも時間と交通費がかかるし、土日に農業の仕事を体験してみようと思っても気軽には動けない。
ネットで農地面積や生産量を調べることはできても、

実際にどんな農家がいるのか。
どんな作物が作られているのか。
どんな場所で農業をすることになるのか。

といった部分は、現地に行かないと分からない。
それなら、一度大阪に住んでしまった方が早いと思った。

もう一つは生活コスト。

これから本当に新規就農するなら、当然まとまったお金が必要になる。

会社員として収入があるうちにできるだけ資金を作りたいので、東京より生活コストを抑えやすい環境へ移ることにも意味があると考えた。

大阪で就農すると決めたわけではない

ここは自分の中でもかなり重要なところだ。
大阪へ引っ越したからといって、就農先を大阪に決めたわけではない。

北海道もまだ候補に残っている。
むしろ今は、
「大阪に決めたから引っ越した」のではなく、「大阪を候補としてちゃんと判断するために引っ越した」
という方が近い。

大阪には、今後一緒に農業をする可能性がある友人が住んでいることも一つの要素になっている。

一人で農業をするのか、誰かと一緒にするのか。
これによって必要な農地面積も、できる作物も、投資できる金額もかなり変わる。

この話は自分の中でもまだ整理している途中なので、別の記事で詳しく書こうと思う。

少なくとも今の段階では、
大阪か北海道か。
一人か複数人か。
どんな農業をするのか。

まだ選択肢を絞り切っていない。

引っ越しただけで、農業が急に進んだわけではない

ここまで書くと、大阪へ引っ越してすぐ農家を訪ねたり、自治体を回ったりしているように見えるかもしれない。

実際には、まだほとんど何もできていない。
引っ越したばかりなので、自治体にもまだ具体的な相談へ行けていないし、農家のところへ話を聞きに行けてもいない。

農業の現場に入ったわけでもない。
生活する場所を変えただけだ。

なので、「大阪に来たら新規就農が一気に進んだ」という話ではまったくない。

ただ、東京にいた頃と比べて一つ変わったのは、農業との物理的な距離だった。

畑と田んぼが、日常の中にある

今住んでいる場所は、大阪の中でも農業が盛んな地域に比較的近い。
少し移動すると普通に畑や田んぼがある。

スーパーへ行っても、近くの農家が作った野菜が並んでいることがある。
東京に住んでいたときも当然スーパーで国産野菜は買っていたが、「どこかの産地から届いた農産物」という感覚が強かった。

今はもう少し距離が近い。
車や電車で少し移動した先に畑があり、そこで作られたものが近所の店にも並ぶ。
まだ農作業をしているわけではないので、これだけで農業を理解したとはまったく思わない。

それでも、農業が特別な場所にある仕事ではなく、普段生活している場所のすぐ近くにあるという感覚は少し強くなった。

農業デイワークは、思ったより募集が少なかった

引っ越してから、農業のデイワーク募集も見るようになった。
ここは少し想定外だった。

まだ本格的に比較したわけではないので断定はできないが、今のところ見ている範囲では、関東にいたときより大阪周辺の募集が少ない印象がある。

これは大阪という地域の特徴なのか、時期の問題なのか、それとも単純に募集方法が違うのかはまだ分からない。
農業が盛んな地域が近くにあれば、農業体験の選択肢も当然多いと思っていたので、このあたりは今後もう少し確認したい。

ネット上に出ている募集件数だけでは、地域の農業の実態は分からない可能性もある。
こういうところも、実際に住んで動いてみないと分からない部分だと思う。

会社員を続けるかどうかも、まだ決めていない

仕事についても、まだ途中だ。
大阪への引っ越しに合わせて転職活動もした。

ただ、今の会社はリモート勤務ができるため、そのまま続けるという選択肢も残っている。
農業だけを考えるなら、今すぐ会社を辞めて現場へ入った方が話は早いのかもしれない。

でも、自分の場合はそうするつもりはない。
新規就農には資金が必要になる。
農業を始めてすぐ十分な所得が得られるとも限らない。

だから今は、会社員として収入がある期間を使って、
就農資金を貯めること。
副業収入を伸ばすこと。
農業について調べること。

この3つを進めたい。

大阪へ移ったことで仕事は少し不便になる。
今回の引っ越しで感じている明確なデメリットは、今のところそこが一番大きい。

それでも、これから農業を考える数年間を東京で過ごすより、候補地の近くで過ごした方が得られるものは多いと判断した。

今やるべきなのは「農業の解像度を上げること」

自治体相談・農家訪問・農業デイワーク・産地見学を通じて農業の解像度を上げる行動計画を示した図

まだ農家になる場所も決まっていない。作るものも最終決定していない。
研修先も農地も決まっていない。

だから今すぐ必要なのは、農業経営の完成形を決めることではないと思っている。
まずは、農業という仕事の解像度を上げること

自治体へ話を聞きに行く。
可能なら農家にも話を聞く。
デイワークなどで実際の農作業を経験する。
地域ごとの農業を見に行く。

そして大阪と北海道を、数字だけではなく現実の生活や仕事として比較する。
その間に資金を貯め、副業も育てておく。

今はそこが優先だと思っている。

東京で調べる段階から、現地で確かめる段階へ

新規就農について考え始めてから、かなり色々なことを調べてきた。
補助金、農地、作物、収益、地域、研修。

調べれば調べるほど情報は増える。
でも、どこかで実際に動かないと判断できないことも増えてきた。
大阪への引っ越しは、農家になるという意味ではまだ何も始まっていない。

ただ、
東京から候補地を検索している段階から、候補地の一つに住んで確かめる段階へ移った。
という意味では、一つの区切りにはなったと思う。

最終的に大阪を選ぶかもしれない。
北海道を選ぶかもしれない。

今考えている農業とは、まったく違う形になる可能性もある。
まだ分からない。

だからこそ、これから自治体へ話を聞きに行ったことや、農家を見に行ったこと、実際に農作業をして感じたことも、このブログに残していきたい。

「新規就農を考えている」という状態から、少しずつ実際の農業へ近づいていく。

今回の大阪への引っ越しは、その最初の一歩というくらいの位置づけだと思っている。

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この記事を書いた人

Field Note Farmのアバター Field Note Farm 東京で暮らす会社員

会社員として働きながら、食・産地・地方・農業への解像度を少しずつ上げていく記録を発信しています。

直売所や地方の空気、食材の生産背景、新規就農について調べたことや考えたことを中心にまとめています。

将来的な新規就農を目指しながら、農業体験や自治体相談、地域研究を続けており、その過程も記録しています。

都市生活や暮らしの工夫については「Field Note Life」でも発信しています。

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