スーパー以外で野菜を買ってみたいと思ったとき、「食べチョク」や「ポケマル」という名前を目にすることが増えた。
農家から直接買える、というサービスの大枠は同じだが、使ってみると雰囲気がかなり違う。この記事では、両サービスを比較しながら、産直ECという仕組みそのものについても少し掘り下げてみたい。
まず2つのサービスを並べてみる
| 食べチョク | ポケットマルシェ | |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ビビッドガーデン(東京) | 株式会社雨風太陽(岩手) |
| サービス開始 | 2016年 | 2016年9月 |
| 登録生産者数 | 約11,200軒 | |
| 登録ユーザー数 | 約125万人 | 約88万人 |
| サービスの性格 | 産直通販サイト | 産直アプリ(コミュニティ重視) |
| 定期便 | あり | なし(都度購入中心) |
| 農家との交流 | メッセージ送信可 | メッセージ+コミュニティ投稿 |
どちらも無料で使える。消費者が払うのは商品代と送料だけだ。
まず結論を先にまとめると、こんなイメージになる。
| こんな人向け | おすすめ |
|---|---|
| まず産直ECを試してみたい | 食べチョク |
| 野菜を定期的に取り寄せたい | 食べチョク |
| ギフト利用したい | 食べチョク |
| 農家との交流も楽しみたい | ポケマル |
| 推し農家を見つけてリピートしたい | ポケマル |
食べチョクとは
食べチョクは国内最大級の産直ECサービスだ。
栽培方法や農薬の使用状況、生産者プロフィールなどを確認しながら商品を探せるのが特徴で、「良い野菜を探したい」という人に向いている。
出品数も多く、野菜だけでなく果物・肉・魚・加工品まで幅広く扱っている。
食べチョクが向いている人
- 産直ECをまず試してみたい人
- 栽培方法にこだわりたい人
- 定期的に野菜を取り寄せたい人
- ギフト利用を考えている人


ポケットマルシェ(ポケマル)とは
2016年にスタートした産直サービスで、食べチョクとの最大の違いはコミュニティ機能の強さだ。
生産者が日々の農作業や収穫状況を発信し、購入者はコメントやメッセージでやり取りできる。
商品を買うだけではなく、「この農家を応援したい」という感覚で利用する人も多い。
SNSで農家をフォローするような感覚に近い。
ポケマルが向いている人
- 特定の農家を見つけたい人
- 農家と交流したい人
- 推し農家を作りたい人
- アプリ中心で利用したい人

消費者として気になる点
率直に書いておく。
共通するデメリットはある。
- スーパーより割高になりやすい
- 送料がかかる
- 天候で発送が遅れることがある
- 生産者によって品質や対応に差がある
また、
食べチョクは定期便がおまかせ中心、
ポケマルはコミュニティ色が強め、
という違いもある。
調べていて面白かったこと:産直ECが増えた背景
産直ECが広がった大きなきっかけとして、コロナ禍がよく挙げられる。
外出自粛の中で、産地から直接食べ物を買うという選択肢が一気に広がった。
ただ、農家側にも産直ECを使う理由がある。
市場流通では農家から消費者までに複数の事業者を経由する。その分だけ流通日数もかかる。
産直ECは、その構造を部分的に変える手段として利用されている。
| 販売経路 | 農家から見た特徴 |
|---|---|
| 市場出荷(JA経由等) | 販売先を探さなくていい |
| 産直EC | 手残りが増える可能性がある |
| 自社EC | 自由度が高いが集客が必要 |
実は農家側も大変
産直ECを調べるまでは、「農家から直接買う方が農家は儲かる」と単純に考えていた。
確かに、市場流通より手残りが増える可能性はある。
ただし、その代わりに今までJAや市場が担っていた仕事を農家自身がやることになる。
注文管理、梱包、発送、問い合わせ対応、商品写真の撮影、商品説明の作成、SNS発信。
農産物は日々収穫量も変わるため、在庫管理も必要になる。
さらに送料の上昇も続いており、遠方産地ほど負担は大きい。
「農家から直接買う」という一言の裏側には、思っていた以上に多くの仕事があることを知った。
まとめ
改めて整理すると、こんな違いになる。
| 迷ったら | おすすめ |
|---|---|
| まず試したい | 食べチョク |
| 定期的に買いたい | 食べチョク |
| ギフト利用したい | 食べチョク |
| 推し農家を見つけたい | ポケマル |
| 農家と交流したい | ポケマル |
私は農業を調べるまで、野菜はスーパーで買うものだと思っていた。
産直ECを見ていると、「誰が作ったか」「どんな流通を通ったか」という視点が加わる。
安さだけではなく、誰から買うか。
そんな選び方ができるのも、産直ECの面白さだと思う。

