実は日本でも食べられる?マンガリッツァ豚を育てている牧場を調べてみた

日本でマンガリッツァ豚を育てている牧場や購入先を紹介するアイキャッチ画像
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前回、世界三大豚について調べたとき、マンガリッツァ豚は実は日本でも飼育されていることが分かった。

「海外でしか食べられない豚」ではないらしい、というところまでは分かったが、具体的にどこで育てられているのか、どんな違いがあるのかまでは調べていなかった。

今回はそこを掘ってみる。

目次

現在確認できた主な飼育拠点は3か所

日本国内で確認できた主なマンガリッツァ豚の飼育拠点をまとめた図

調べてみると、マンガリッツァ豚(またはその交配種)を飼育している事業者として、現時点で主に3か所を確認できた。

事業者場所導入年
十勝ロイヤルマンガリッツァファーム(株式会社丸勝)北海道十勝・幕別町2016年
富士農場サービス静岡県富士山麓公表資料では確認できず
しまざき牧場/厚木ハム神奈川県厚木市(本社)、牧場は宮城・福島2016年

3社ともマンガリッツァの血統を活かしたブランド豚を育てているが、その中身は大きく異なる。

一番の違いは「純血」か「交配種」か

純血マンガリッツァ豚と交配種マンガリッツァ豚の違いを比較した図

国内で流通しているマンガリッツァ関連の豚を調べていて、一番大きな違いだと感じたのが「純血」か「交配種」かという点だ。

項目十勝ロイヤルマンガリッツァ富士農場サービス産しまざき牧場「贅豚」
血統純血マンガリッツァマンガリッツァ×(デュロック×満洲豚)マンガリッツァ×デュロック
分類純血交配種交配種
肥育期間約14〜20か月公表資料では確認できず約7か月

十勝ロイヤルマンガリッツァファームは、ハンガリーから純血マンガリッツァ豚を輸入し、日本国内で繁殖を続けている。

一方、富士農場サービスやしまざき牧場は、マンガリッツァの特徴を活かしながら他品種と交配させたオリジナルブランドを展開している。

つまり、「マンガリッツァ豚」と呼ばれていても、純血か交配種かで特徴は大きく変わる。

北海道十勝|純血マンガリッツァを育てる牧場

十勝ロイヤルマンガリッツァファームは、2016年にハンガリーから純血マンガリッツァ豚を輸入した。

公式サイトによると、純血3系統を維持しながら放牧で飼育・繁殖を行っており、アジアで唯一の純血マンガリッツァ飼育牧場として紹介されている。

肥育期間は約14〜20か月。

一般的な豚の約2倍近い期間をかけて育てられる。
youtubeもやっているので興味ある人は見てみてほしい。

静岡・富士山麓|交配によって食べやすさを追求

富士農場サービスでは、マンガリッツァ豚とデュロック種・満洲豚を掛け合わせた交配種を育成している。

純血の特徴である脂の質を活かしながら、日本人にも食べやすい肉質を目指して交配されている。

導入年や肥育期間については、公表資料では確認できなかった。

宮城・福島|「贅豚」というオリジナルブランド

しまざき牧場(厚木ハム)は、マンガリッツァ豚とデュロック種を掛け合わせた「贅豚(ぜいとん)」というブランド豚を販売している。

純血マンガリッツァの脂の甘みを活かしながら、赤身とのバランスや生産効率を高めることを目的として交配されている。

肥育期間は約7か月。

純血マンガリッツァと比べると、大幅に短縮されている。

どこで買える?

調べてみると、それぞれ通販や提携レストランなどで購入・提供されていることを確認できた。

ブランド主な購入先の例
十勝ロイヤルマンガリッツァ公式オンラインショップ、帝国ホテルオンラインショップなど
富士農場サービス産dancyu.com など
贅豚厚木ハム公式オンラインショップなど

価格は部位や販売形態によって大きく異なるため、ここでは掲載しない。

実際に食べるならどれ?

純血マンガリッツァを味わってみたいなら、十勝ロイヤルマンガリッツァが候補になる。

一方で、日本人向けに改良された食べやすさを重視するなら、富士農場サービス産や「贅豚」を選ぶのも面白そうだ。

同じ「マンガリッツァ豚」という名前でも、純血と交配種では目指している肉質や肥育方法が異なる。

食べ比べてみると、その違いも楽しめそうだ。

まとめ

マンガリッツァ豚は「海外でしか食べられない豚」ではなく、日本国内でも飼育・販売されている。

現在確認できた主な生産者は、

  • 十勝ロイヤルマンガリッツァファーム(北海道・純血)
  • 富士農場サービス(静岡・交配種)
  • しまざき牧場「贅豚」(宮城・福島・交配種)

の3か所だった。

同じ「マンガリッツァ豚」と呼ばれていても、純血と交配種では血統や肥育期間、目指す肉質が異なる。

「国産マンガリッツァ」を選ぶときは、その違いも知っておくと、より楽しめそうだ。

出典・参考

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この記事を書いた人

Field Note Farmのアバター Field Note Farm 東京で暮らす会社員

会社員として働きながら、食・産地・地方・農業への解像度を少しずつ上げていく記録を発信しています。

直売所や地方の空気、食材の生産背景、新規就農について調べたことや考えたことを中心にまとめています。

将来的な新規就農を目指しながら、農業体験や自治体相談、地域研究を続けており、その過程も記録しています。

都市生活や暮らしの工夫については「Field Note Life」でも発信しています。

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