ジャンボにんにくとは?普通のにんにくとの違い

普通のにんにくとジャンボにんにくの大きさを比較した画像。ジャンボにんにくは普通のにんにくより大幅に大きく、実は別の植物であることを解説
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テレビやネット通販で、普通のにんにくの何倍もある「ジャンボにんにく」を見たことがある。

最初は品種改良で大きくしたにんにくだと思っていた。

ところが調べてみると、実は「巨大なにんにく」ではなく、リーキ(西洋ネギ)に近い別の野菜だった。そして味についても、普通のにんにくとはかなり違う方向性を持っていることがわかった。

目次

実は普通のにんにくとは別物

ジャンボニンニクはネギ属に属する植物で、「無臭ニンニク」や「ジャンボリーキ」という呼称で販売されているが、ニンニクとは別の種で、リーキと同じ種の別変種にあたる。

見た目はにんにくにかなり似ているが、植物としてはポロネギ(リーキ)の親戚という位置づけになる。

背が高く中実の花柄と広く平らな葉はリーキによく似ているが、ニンニクに似た鱗片からなる大きな鱗茎を作る。

見た目はにんにく、性質はリーキに近い、というのが正確なところらしい。

ジャンボにんにくと普通のにんにく、リーキ(ポロネギ)の関係を比較した図。ジャンボにんにくは見た目はにんにくだが植物分類上はリーキに近い

ジャンボにんにくの生態

生産地はどこ?

ジャンボにんにくは鹿児島県、香川県、愛媛県、高知県など比較的温暖な地域で栽培されている。

普通のにんにくのように「青森県が圧倒的」という構造ではなく、暖地を中心に各地で栽培されているのが特徴だ。

そのため、「ジャンボにんにくといえばこの県」というよりは、地域特産品として各地で少量生産されているケースが多い。

旬はいつ?

一般的には秋に植え付け、6〜7月ごろに収穫される。

収穫時期は普通のにんにくと大きく変わらないが、サイズが大きいため収穫時の見た目のインパクトはかなり大きい。

流通のピークは初夏から夏にかけてになる。

なぜこんなに大きくなるのか

ジャンボにんにくが大きくなる理由は、栽培方法ではなく品種の特性にある。

普通のにんにくとは別種であるため、条件が良ければ1球数百グラムまで成長することもある。

つまり巨大化したにんにくではなく、もともと大きく育つ植物なのだ。

味はどう違う?

項目普通のにんにくジャンボにんにく
香り強い比較的穏やか
辛み強い弱い
甘み普通強い
食感加熱するとねっとり・ほくほく生はシャキシャキ、加熱するとほくほく
後に残る匂い残りやすい比較的残りにくい

味そのものは「マイルドなにんにく」というより、にんにくに玉ねぎの甘みを足したような味わいに近い。

にんにくの辛みや香りを期待すると物足りなく感じるが、それを「クセがなく食べやすい」と捉える人も多い。

なぜ人気なのか

香りが控えめなことが、最大の特徴になっている。

一般的なにんにくに比べて、強い香りの元になる成分が少ないとされているため、食べた後の匂いが気になりにくい。

匂いを気にする人には大きなメリットだ。

また、にんにくらしい風味は残っているため、「香りは弱いが、にんにくの良さは感じられる」という絶妙なバランスになっている。

さらに、一片が大きいぶん皮むきや刻む手間が少なく、調理が楽なのも実用上のメリットだ。

おすすめの食べ方

香りが穏やかな分、にんにくよりも食材として主役にしやすい。

ジャンボにんにくのおすすめ料理例。丸焼き、素揚げ、アヒージョ、ステーキなど加熱して楽しむ食べ方を紹介

丸焼き・ホイル焼き

加熱すると甘みが出て、芋に近い食感になる。

素揚げ

居酒屋などでも人気のメニュー。外は香ばしく、中はほくほくになる。

アヒージョ

オリーブオイルでじっくり加熱すると、香りと甘みのバランスがよく出る。

ステーキ

厚切りにしてバターで焼くと、にんにくというより別の野菜として楽しめる。

実は家庭菜園でも育てられる

畑で栽培されるジャンボにんにく。普通のにんにくと比較した大きさが分かる収穫風景

食べる以外に、育てる対象としても知られている。

一度植え付ければそれほど手がかからず、家庭菜園でも比較的育てやすい。病害虫にも比較的強く、初心者でも挑戦しやすい作物とされている。

そして何より見栄えがいい。背丈が大きく育ち、収穫時のインパクトも抜群だ。

SNSなどで栽培記録が投稿されることがあるのも、このサイズ感によるところが大きいのかもしれない。

ただし、ムカゴから育てる場合はいきなりジャンボサイズにはならず、数年かけて大きく育てる必要がある。

普通のにんにくとどっちがおすすめ?

ここまで見てきた違いを整理すると、選び方の軸が見えてくる。

にんにくの香りや辛みをしっかり使いたい料理(チャーハン、炒め物、ペペロンチーノなど)には普通のにんにくが向く。

一方で、にんにく自体を食材として味わいたい料理(丸焼き、素揚げ、アヒージョなど)にはジャンボにんにくが向いている。

香りの強さで選ぶなら普通のにんにく。食べやすさと調理の手軽さで選ぶならジャンボにんにく。

優劣ではなく、使い分けの問題だと思う。

最後に

最初は「巨大なにんにく」だと思っていたが、実際は別種の植物で、味の方向性も普通のにんにくとは違っていた。

「にんにくの代用品」ではなく、玉ねぎとにんにくの中間にあるような独立した食材として見るのが正しいようだ。

また、一般的なにんにくほど流通量は多くないが、栽培や食べ方まで含めると独自の魅力を持っていることもわかった。

もし見かける機会があれば、一度は試してみる価値のある野菜だと思う

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出典

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この記事を書いた人

会社員として働きながら、食・産地・地方・農業への解像度を少しずつ上げていく記録を発信しています。

直売所や地方の空気、食材、生産背景、新規就農について考えたことを中心にまとめています。

都市生活や暮らしの工夫については「Field Note Life」でも発信しています。

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